校内研究

1 研究テーマ
          主体的に学び、思いや考えを深め合う児童の育成
   ~個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を目指した指導の工夫~

2 テーマ設定の理由
 急速かつ激しい変化が進行する現代社会において、我々を取り巻く環境も大きく変わってきている。どのような環境であろうと、子どもたち一人ひとりが、人格の完成を目指し、個人として自立し、それぞれの個性や能力を伸ばし、その可能性を開花させるための基礎を培うことは、学校教育の重要な役割である。小学校だけでなく、保幼小中高と連続した教育の中で手立てを講じ、それぞれの役割を果たしていくことが大切である。本校では、小中連携についての研究をこれまで進めてきており、今年度もさらに持続可能な連携となるよう引き継いでいく。
 本校では昨年度、一昨年度と、「主体的に学ぶ児童」の姿の中の、「思いや考えを深め合う」といった、自分の考えを持ち、表現し、交流し合い、深めていく姿に焦点をあてて研究を進めてきている。昨年度は、NINO(認知能力検査)やCRT(学力検査)を取り入れながら、各学年の児童の実態を把握する試みを行った。これにより、教師は自身の学級の、児童は自分自身の「学ぶ力」を把握し、それらを実施後の指導に生かす時間を確保することができた。しかしながら、まだこれらの活用には改善の余地がある。各種の検査をした上で、その結果を活かす取り組みを、日々の授業実践や研究授業に取り入れていきたい。また、「主体的・対話的で深い学び」を実現させるためには、「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」も欠かせない。児童一人ひとりが自身の個性を活かし、自己選択しながら学習を調整していく中で、協働的に学んでいく。そのために教師がどういった手立てをすればよいのかを研究していく必要があるだろう。
 そこで、今年度は研究主題を昨年同様に「主体的に学び、思いや考えを深め合う児童の育成」とし、「主体的に学ぶ児童」の姿の中の、「思いや考えを深め合う」といった、自分の考えを持ち、表現し、交流し合い、深めていく姿に焦点をあてて研究を進める。また、副題を「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を目指す指導の工夫」とする。そして、研究主題にせまるためには、どのような児童の学ぶ姿を目指したらよいのか、どのような手立てが必要なのか、児童の実態をもとに日々の授業や指導を見直すことを主軸とする。

3 研究仮説

 個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を目指した指導の工夫をすることで「主体的に学び、思いや考えを深め合える児童」を育成することができるだろう。

4 研究内容
(1)児童の実態把握と課題分析
(2)授業づくり(還流報告)
(3)ICT活用研究(デジタル教科書の活用も含む)
(4)学習の習慣化 (9年間の家庭学習の手引き配付),学びノート、学習規律
(5)職員間の連携・協働
(6)六郷中学校との連携 
(7)西八代郡学校保健会研究指定校の取り組み

5 研究方法
(1)児童の実態把握と課題分析
 ・NINO数研式認知能力検査(2~4年生) ・結果分析
 ・CRT学力検査(1・5・6年生)・結果分析 
 ・全国学力学習状況調査自校採点作業及び結果分析
(2)授業づくり
 ・指導案検討→ 授業研究
 ・ミニ授業研
(3)ICT活用研究
 ・ICT活用実践   ・情報共有  
(4)学習の習慣化
 ・学びノート  ・学習規律  
(5)教職員間の連携・協働
 ・日常的な授業参観「フラッと参観」
 ・研究会を自分に活かすシート『みるミル見るシート』
(6)六郷中学校との連携
 ・合同研究会 全4回
  5月:計画  6月:授業研(小)  11月:授業研(中)  1月:まとめ
 ・グランドデザインの見直し(校長先生)
 ・フリーでの授業参観『みるミル見るシート』
 ・出前授業  ・9年間家庭学習の手引きの活用(教務主任)

6 成果等の把握と検証の手立て
(1)実施する調査
 ①NINO数研式認知能力検査(2~4年生) CRT学力検査(1・5・6年生)
 ②学校評価
 ③授業評価
(2)実施日程
 ①2~5年生 1学期(5月)  1年生2学期(12月)
 ②6年3学期(1月)
 ③各授業研究
(3)調査結果の活用方法
 ・調査結果については,職員全体で分析した後,個々の事後指導に役立てる。
 ・学級懇談会などで各家庭への資料として活用する。